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冒頭フリートーーク


○●沢朋之○●
今年もやって参りました!恒例の2020年オート界3大ニュース。
トシを重ねるごとに一年が短く感じるとはよく言われますが、まさに光陰矢の如しの感覚であります。

まずは…
①コロナ禍で無観客開催続く
全国に「緊急事態宣言」が発令され、レース場は入場禁止に。私も無人のスタンドで試走を見て、スタジオに戻って予想を喋ることを繰り返す日々に。「ひょっとして永久にこのままなのでは…」と不安にかられたのを覚えています。
しかし、その結果として…

②ネット投票ファンの増加により新規ファン・売り上げも増加傾向
世間の自粛ムードにより他レジャー産業が壊滅的な状況となる中、安定して開催し続ける公営ギャンブルに興味を持つ人々が増えたのか、若い世代を中心にネット会員への新規加入が増加。
オートレースでもネット購入オンリーのミッドナイト・ナイトレース等を中心に売上率が右肩上がりに。

従来オートレースは「本場であのスピードと爆音を味わわないと」と言われていましたが、その常識は今回ほぼ覆されたと見ております。
民間ポータルサイトによるテレビCM展開やバラエティ番組配信、YouTubeで予想配信を行うファンなど、レースを扱うメディアも変容を遂げ、今後はますます盛り上がっていくものと思われ、業界側も売上増に安穏とせずに、更なるファンの獲得、そして新規ファンをつなぎとめておく方策など考えていくことが大切でしょう。

4競技全てをたしなみ、関わってきた公営競技ライターとして言わせていただければ、とにかくオートレースは(他競技よりも)面白いので!
レース場数が少ないというデメリットも、ネット販売なら関係ナシ。全国津々浦々に、こんなに面白いオートレースをもっともっと浸透させてゆこうではありませんか。

③SG日本選手権で森且行選手優勝
他記者の皆さんも当然ピックアップされるでしょうが、これはさすがに挙げずにはおれない(笑)! 
とにかくあの選手権以降いまだにメディア露出は続き、こちらもオートレースの全国的認知度アップに大きく貢献したと言えるでしょう。
コロナで暗いニュースが続く中、数少ない明るい話題ということでメディアもより積極的に扱いたがったものと思われます。とにかく今年世間を夢中にさせたのは鬼滅の刃と森クン(笑)。

今回森クンでオートを覚えたファンが、そのままオートレース自体にハマっていただくためにも、更なるニューヒーローの出現(既にすごいライダーはたくさんいますが、要はその売り方ですな)、面白いレース番組の提供など、こちらもしっかりした方策を考え実行していくことが急務でしょう。

以上、今年の3大ニュースでした。
皆様、スーパースターを目一杯楽しんで、良いお年を。


○●ジェット社○●
お疲れ様です。早いものでもう年末ですね。

今年はいろんな事がありました。そんな中、私が選んだ3大ニュースは…

・新型コロナで無観客レースの実施
・SGで23年ぶりにスーパーハンデ
・森且行選手がSG日本選手権を優勝


の3つですかね。

まず「新型コロナで無観客レースの実施」。
これは世界規模で実施されたことなので、特別にオート界だけではなかったことですが、現場で仕事をしている人間としては辛かったですね。
仕事ができなかったのはもちろんですが、オートレースを直で見れないことと、仕事仲間やお客様達に会えないことなど、いろんな意味で辛かったです。
現在もまだ新型コロナは収束していません。予断を許さない状況です。ワクチンや特効薬が早く提供される事を願います。

次に「SGで23年ぶりにスーパーハンデ」。
これはSGオートレースグランプリの時の青山周平選手です。SGとなれば全国のS級選手が集い、最も強い選手達で争われる開催です。
強豪が揃えば、0Mオープン戦であってもスタートで行けなかったら苦戦は必至になります。そんな中、23年ぶりにスーパーハンデで走ることになりました。

青山選手は6月末のG2川口開催でスーパーハンデで優勝しました。この時のインパクトが強かったのでしょうね。ついにSGでもスーパーハンデにされました。どんな走りをするか?私だけではなくオート界全体の注目が集まりました。
私個人的には優出も厳しいのではないかと思っていましたが、結果は優勝戦3着。これはすごい結果だと思います!さすがナンバーワンですよね。
今後どこまで進化するか?常識をどこまで覆すのか?ホント今後が楽しみな選手です。

そして「森且行選手がSG日本選手権を優勝」。
森選手がSG日本選手権を優勝して、全国規模で話題になりました。
森選手は2009年にS級5位まで登り詰め、この頃はSGを獲る力は十分にありました。

しかしその後、腰を痛めたり新型マフラーの導入などもあって、そこから下降気味になってしまいました。森選手本人も「もうSGは獲れないのかな?」と思った時があったらしいです。

しかし森選手は、その後も全身全霊で努力し続けて、大好きなオートレースを邁進してきました。
私もこの仕事について14年になります。長年にわたって森選手の練習を拝見してきましたが、森選手の練習量はものすごいです。「そんなに練習したらレースで疲れないのか?」と思うぐらい練習します。また森選手は部品交換や整備もものすごくされます。

優勝戦では落車がありましたが、今回のSG優勝は、森選手がストイックに続けてきたことが実ったものだと思います。
ちょっと余談ですが「お笑いオートレース部」の錦鯉さんがM-1ファイナリストとして活躍しました。「レーズンパンは、見た目で損してる」でお馴染みの長谷川さんは49歳です。
諦めないで邁進し続ければ、年齢なんて関係なく、いつかは結果が出ることを証明してくれました。
長谷川さん、そして森選手には、私個人的にはものすごく元気と勇気を頂けた1年でしたね。
ぜひ今後も頑張ってもらいたいです。


○●青山博亮○●
オート界だけでなく、世界的にコロナウイルスの影響などいろいろとあった1年でしたが、まもなく年末の総決算【スーパースター王座決定戦】が開催されます。

毎年恒例となっている「2020オート界・私の3大ニュース」ですが、私からは【森且行選手 地元で悲願の初優勝】、【青山周平選手、スーパーハンデで記念制覇&SG優出】、【川口ナイトレース開幕】の3つを挙げさせていただきます。

まず1つ目に、森且行選手SG初制覇のニュース。
11月初旬に行われた日本選手権で悲願のSG初制覇を決め、全国的なニュースにもなった森選手。
それもデビューからの目標にしていた日本選手権でSG初制覇となっており、優勝インタビューでは「仲間との約束が守れて良かったです」と思わず涙組む場面も。
その優勝戦では猛練習の成果が出て0.01のスタートタイミングを決めており、スーパースターでも好スタートから王座決定戦初進出といきたいところですね。

2つ目は青山周平選手、スーパーハンデでの記念制覇&SGオートレースグランプリ優出
まず、今年6月の地元戦をスーパーハンデから優勝を飾ると、続くG2川口記念でも単独スーパーハンデから永井大介選手とのデットヒートを制して優勝。
その後も勢い止まらず4連続優勝を果たすと、迎えたSGオートレースグランプリでは自身初となる単独スーパーハンデからの戦いに。
さすがに一線級の選手を相手に初日から2着と勝ち切るには厳しいレースが続きましたが、準決勝戦では序盤から素早い攻めを披露し1着で優出。
そして迎えた優勝戦では追い上げ見せるも3着と優勝には届きませんでしたが、間違いなく業界を大いに盛り上げたニュースだったのではないでしょうか!

そして今年の10月には川口オートにて新たな時間帯でのレース川口ナイトレースが開幕となりました。
昨年からは山陽ミッドナイトが開催され、伊勢崎ではアフター6ナイターが開幕と新たな取り組みが進んでいるオート界。その川口ナイトレースは年明けからまた開催されるだけに、お仕事終わりにでもご観戦いただければと思います。

レースデータ提供:公益財団法人JKA
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